喪中・忌中のお中元・お歳暮(自分が喪中・相手が喪中・故人宛の場合)
喪中と忌中の期間の目安と、自分が喪中・相手が喪中・故人宛に届いた、の3つの場面ごとに、お中元・お歳暮の贈り方を整理しました。
喪中でも贈ってよいか(のし紙と時期の注意点)
お中元・お歳暮はお祝い事ではなく、日頃の感謝を伝えるための贈り物です。そのため、贈る側・受け取る側のどちらが喪中でも、贈ること自体はマナー違反ではありません。注意するのは、のし紙(水引の色)と、贈る時期です。
喪中と忌中の期間の目安
喪中は、遺族が故人をしのんで過ごす期間で、宗教を問わず一周忌の法要が終わるまでがおおまかな目安です。亡くなった方との関係によって期間が変わります。忌中は喪中の初めの期間で、仏式では命日から49日間(四十九日)、神式では命日から50日間です。この忌中が終わることを「忌明け」と呼びます。
| 亡くなった方との関係 | 喪中の期間の目安 |
|---|---|
| 父母・養父母・義父母 | 12〜13か月 |
| 子ども・祖父母 | 3〜6か月 |
| 兄弟・姉妹 | 30日〜3か月 |
| 曽祖父母・叔父叔母・伯父伯母 | なし |
場面別の贈り方
| 場面 | 贈る時期 | のし紙・包装 |
|---|---|---|
| 相手が喪中 | 四十九日が過ぎるまでは時期をずらす。忌明けがお中元の時期を過ぎたら「残暑御見舞い」「残暑御伺い」として贈る。お歳暮の時期を過ぎたら「寒中御見舞い」として贈る | 紅白の水引はお祝いを連想させるため避ける。水引や熨斗(のし)のない白無地の奉書紙(ほうしょし)を使う方が多い。包装紙も紅白や金を避け、グレーや薄紫などの落ち着いた単色にする |
| 自分が喪中 | 忌明け後に贈るのが一般的 | 相手が喪中の場合と同じく白無地の奉書紙にし、表書きは通常どおり「御歳暮」などとする |
| 故人宛に届いた | 届いた品は受け取れる。お礼状を送る | (受け取る側の対応。下の節を参照) |
お歳暮では、のしの表書きは通常どおり中央上に「御歳暮」、下に名前を書きます。水引や熨斗の選び方は、相手や地域の慣習に合わせて決めてください。
お中元の場合: 忌明けが時期に間に合わないとき
忌明けがお中元の時期を過ぎてしまう場合は、残暑見舞い・残暑御伺いとして贈ります。忌明けの前にお中元をいただいたときは、先にお礼状だけを送り、忌明け後にあらためて残暑見舞いや残暑御伺いののしを付けて贈ります。お中元の時期は地域で異なります(例: 関東)。
お歳暮の場合: 年内に贈れないとき
お歳暮の時期を過ぎて年が明けると、松の内(新年を祝う期間)に入ります。松の内は関東で元旦から1月7日、そのほかの地域では1月15日までです。松の内を避け、寒中見舞いとして贈ります。寒中見舞いの期間は、関東では1月8日以降、そのほかの地域では1月16日から、立春の2月4日頃までです。同等・目下の相手には表書きを「寒中御見舞」、目上の相手には「寒中お伺い」とします。
送り状の言葉づかい
喪中の相手への送り状では、祝いの言葉を避ける方もいます。避けられてきた言葉の例は「ご健勝」「ご清栄」「ご繁栄」「ご発展」「お喜び」「お慶び」です。相手の気持ちや事情に合わせて言い換えてください。送り状の基本の書き方は添え状の書き方を参照してください。
品物選び
喪中だからといって、品物選びに特別な決まりはありません。刃物類・ハンカチ・スリッパ・現金や金券は伝統的には避けられることが多いものの、相手の価値観や家庭の慣習に合わせて判断します。気になる場合は、事前に相手に確認すると安心です。
故人宛にお歳暮が届いたとき(受け取る側)
故人宛に届いたお歳暮も受け取れます。通常と同じくお礼状で感謝を伝え、亡くなったことを書き添えます。連絡が行き届いていなかった相手には、連絡できなかったおわびと「仏前に供えさせていただきます」などの一文を添えます。次回から受け取りを遠慮したいときは、「お気遣いありませんよう」とお断りの文を添えます。
逆に、贈る側として故人宛に贈るかどうかは、先方の意向や家庭の慣習を確かめて決めます。故人の家族や親族と付き合いが深くない場合は、特に何も贈る必要はありません。
- 自分が喪中でもお中元・お歳暮を贈ってよいか
- 贈ること自体は問題ありません。お中元・お歳暮は祝い事ではなく感謝の贈り物だからです。忌明け後に贈るのが一般的で、死を穢れ(けがれ)と考えて喪中の相手からの贈り物を好まない人もいるため、相手に確認してから贈る方法もあります。
- 相手が喪中のとき、のし紙はどうするか
- 紅白の水引はお祝いを連想させるため避けます。水引や熨斗のない白無地の奉書紙を使う方が多く、相手や地域の慣習に合わせて選びます。
- 忌明けがお中元の時期に間に合わないときは
- 残暑見舞いや残暑御伺いとして、忌明け後に贈ります。お歳暮が間に合わない場合は、松の内を避けて寒中見舞いとして贈ります。
- 喪中のお中元(贈る時期・のし紙): 日本郵便「自分や相手が喪中だけどお中元は贈っても大丈夫?」(2026-10-01確認) https://www.shop.post.japanpost.jp/column/ochugen/ochugen_mochuu.html
- 喪中と忌中の期間の目安・お歳暮の場合・故人宛の対応・松の内と寒中見舞い: 日本郵便「喪中でもお歳暮は贈る?期間、品物選びの正しいマナー」(2026-10-01確認) https://www.shop.post.japanpost.jp/column/oseibo/oseibo_mochu.html