寸志・薄謝・御礼・謝礼の表書きの使い分け(目上への寸志)

お礼の表書きに寸志・薄謝・御礼・謝礼のどれを使うかを、三越伊勢丹と高島屋の解説で確かめた内容だけでまとめました。結論は、寸志と薄謝は目上から目下へ、目上の人には御礼・謝礼です。金額の目安は確認できた出典がなく、書いていません。

表書き4種の使える相手とのし

表書き意味使える相手掛紙・のし
寸志わずかな志、心ばかりの(寸意・寸情も同じ。三越伊勢丹)原則として目上から目下へ。目下の方へ贈る場合(高島屋)紅白5本蝶結び、のしあり(高島屋の謝礼の欄)
薄謝(はくしゃ)わずかな謝礼(薄儀も同じ。三越伊勢丹)原則として目上から目下へ。目下の方へちょっとしたお礼やお返しに現金を贈る場合に多い(高島屋)同上(高島屋の謝礼の欄)
御礼一般的なお礼(高島屋)相手を限定する記述なし。感謝の心で物を贈るときは、寸志・薄謝より自然(三越伊勢丹)同上
謝礼お世話になった方へ、心ばかりのお礼をする場合(高島屋)同上。御礼・お礼と並ぶ自然な表書き(三越伊勢丹)同上。高島屋は謹謝も挙げる

高島屋は謝礼の掛紙を「のしあり 紅白5本蝶結び」としています。表の「同上」はこの欄を指します。心付けは、今回確認した百貨店の解説に表書きの記載がなく、表に入れていません。

渡す相手別の選び方

渡す相手選べる表書き根拠
目上の人(上司・恩師・年長者)御礼・謝礼・お礼。寸志・薄謝は避ける寸志・薄謝は原則として目上から目下に使う(三越伊勢丹)
目下の人(部下・後輩)寸志・薄謝も使える。感謝を伝えるなら御礼・謝礼目下の方へ贈る場合の表書き(高島屋)。御礼・謝礼のほうが自然(三越伊勢丹)
業者・手伝ってくれた人御礼・謝礼(相手を限定しない表書き)御礼は一般的なお礼(高島屋)。相手別の表書きは、今回確認した出典に記載がありません

お中元として贈るときは「御中元」

お中元を贈る場合、のし紙の上段(中央)には「御中元」または「お中元」と書きます(日本郵便「お中元の熨斗(のし)のマナー」、2026-10-30本文を確認)。日本郵便の解説に、お中元で寸志・薄謝を使う記述はありません。上の表の表書きは、お中元とは別にお礼を渡すときの使い分けとして読んでください。お中元・お歳暮の相手別の相場と表書きは、恩師へのマナーや相手別×地域別の早見表で確認できます。

確認できなかったこと

お中元・お歳暮をいただいたお礼の手紙はお礼状の文例、引っ越しの業者への心付けは引っ越し業者への心付け、手伝ってくれた人へのお礼は引っ越しの手伝いへのお礼にあります。

よくある質問

目上の人に「寸志」を渡すのは失礼ですか
三越伊勢丹の解説では、寸志・薄謝は原則として目上の人から目下の人に贈る場合に使います。目上の人へは使わず、御礼・謝礼・お礼とするほうが自然とされています。
寸志と薄謝は何が違いますか
三越伊勢丹の解説では、寸志は「わずかな志」「心ばかりの」、薄謝は「わずかな謝礼」の意味です。高島屋は、薄謝は目下の方へちょっとしたお礼やお返しに現金を贈る場合に使われることが多いとしています。
心付けの表書きは寸志でよいですか
今回確認した百貨店の解説には、心付けの表書きの記載がありません。引っ越し業者への心付けは、大手3社が不要または辞退としています(引っ越し業者への心付けのページ)。渡す場合の表書きは、確認できた範囲では御礼・謝礼が相手を選びません。

場面別の表書きは専用ページで

出典・確認日(全ページの出典一覧)