現役の先生へのお中元・お歳暮・お礼の品
子どもが通う学校・習い事・保育園の先生へ品物を贈ってよいかを、相手の種別ごとに整理しました。公的な資料の本文で確認できた範囲だけを載せ、確認できなかった点はそう書いています。公務員・教員に贈ってよいかの考え方は贈ってはいけない相手、卒業後の恩師への贈り方は恩師へのマナーを参照してください。
先生にお歳暮は渡してよいか(結論)
公的な資料の本文からは、保護者が現役の先生へ品物を贈って受け取ってもらえるかを、一律には言えません。確認できた大阪府教育委員会の資料は、保護者を一般には利害関係者としていますが、保護者からの品物を受け取ってよいかは定めていません。そのため、品物を贈る前に学校や園へ確認し、確認が取れないうちは手紙や連絡帳で気持ちを伝えるのが無難です。相手の種別ごとの目安は次の表で確認できます。
公立・私立・習い事・保育園の先生別の受け取りの扱い
| 相手 | 贈る・贈らないの目安 | 確認できたこと | 贈る前にすること |
|---|---|---|---|
| 公立学校の先生 | 学校へ確認が取れるまでは贈らない | 大阪府教育委員会の指針は、府の職員が利害関係者から金銭・物品の贈与を受けることを禁じています。保護者は一般には利害関係者に該当しないとされていますが、保護者からの品物を受け取ってよいかは、この資料では定められていません。 | 受け取りの可否は自治体と学校で異なる可能性があるため、学校へ確認します。 |
| 私立学校の先生 | 学校の案内か確認が取れるまでは贈らない | 同じ資料は府の職員向けの定めで、私立学校の先生への贈り物の扱いは確認できていません。学校ごとの内規も確認できていません。 | 保護者向けの案内や学校へ確認します。 |
| 習い事の先生 | 教室の案内か確認が取れるまでは贈らない | 公的な資料では受け取りの扱いを確認できていません。 | 教室の案内や運営者へ確認します。 |
| 保育園の先生 | 園の案内か確認が取れるまでは贈らない | 公的な資料では受け取りの扱いを確認できていません。 | 園の案内や市区町村の保育担当課へ確認します。 |
確認できた資料の読み方
大阪府教育委員会の綱紀保持Q&A(令和3年3月)は、府立学校の教職員などが、職務と利害関係を持つ人から金銭・物品の贈与や接待を受けることを禁じています。生徒や保護者は一般には利害関係者に該当しないとされる一方、懲戒や修了認定を判断する過程では、その生徒等が利害関係者となることがあると書かれています。
この資料は大阪府の例です。保護者からの品物を受け取ってよいか、辞退するかを直接定めた文書ではありません。ほかの自治体や私立学校の取り扱いは確認できていないため、利害関係者に当たらないことを、贈ってよい根拠とは扱わないでください。
山梨県教育委員会が2021年12月に市町村教育委員会へ出した服務規律の通知にも、教職員は公私の別を明確にし、職務上の利害関係のある者との接触では、会食や贈答品の授受など県民の疑惑を招く恐れのある行為を厳に慎むこと、とあります。同じ通知は、保護者や地域住民に接するときは相手の立場に立って親身に対応し、良好な信頼関係の維持に努めることも求めています。この通知も保護者からの品物を名指しで禁じたり認めたりしたものではないため、大阪府の資料と同じく、可否の根拠にはせず、学校への確認が必要という点を裏づける資料として読んでください。
贈るときの考え方
学校や園によって対応が分かれることがあるため、まず学校や園の案内を確認します。受け取りが認められているか分からないときは、品物ではなく、感謝を書いた手紙や連絡帳で気持ちを伝える方法もあります。贈る場合の一般的なのし紙や添え状は、添え状の書き方と贈ってはいけない相手を参照してください。
よくある質問
- 保護者が現役の先生へ品物を贈って、受け取ってもらえるか
- 公的な資料の本文からは一律には言えません。確認できた大阪府教育委員会の資料は、保護者からの品物を受け取ってよいかを定めていないため、学校や園へ確認が取れるまでは品物を贈らず、手紙や連絡帳で気持ちを伝えるのが無難です。
- 保護者や生徒は、先生にとっての利害関係者にあたるか
- 大阪府教育委員会の綱紀保持Q&Aでは、生徒や保護者は一般には利害関係者に該当しないとされています。ただし、懲戒や修了認定を判断する過程では、その生徒等が利害関係者となることがあるとも書かれています。
- 利害関係者に当たらなければ、先生は贈り物を受け取れるか
- 確認できた資料からは言い切れません。受け取りの可否は自治体や学校ごとの内規で決まるため、贈る前に学校や園へ確認するのが確実です。
- 習い事や保育園の先生にはどうすればよいか
- 公的な資料で受け取りの扱いを確認できていないため、当ページでは可否を示しません。教室や園の案内、運営者への確認を優先してください。
- 在学中と卒業後で、贈り方の考え方は変わるか
- 大阪府教育委員会の綱紀保持Q&Aは、懲戒や修了認定などを判断する過程では生徒等が利害関係者となることがあると書いています。このため、在学中は学校への確認をより丁寧にすると安心です。卒業後の贈り物の扱いはこの資料では確認できないため、可否は示しません。卒業後の恩師への贈り方は恩師へのマナーを参照してください。
- 私立学校の先生も、公立と同じ扱いか
- 同じ資料では、国公立学校の教職員も私立学校の教職員も、一般には利害関係者に該当しないとされています。ただしこれは大阪府職員の指針での位置づけで、私立学校が保護者からの品物をどう扱うかは、この資料からは分かりません。学校の保護者向け案内や学校へ確認してください。
- 受け取ってもらえるか分からないときは、どうすればよいか
- 確認できた資料からは、受け取りの可否を判断できません。品物ではなく、感謝を書いた手紙や連絡帳で気持ちを伝える方法もあります。品物を贈る場合も、先に学校や園へ確認してからにします。
お礼の表書きに「寸志」「薄謝」「御礼」のどれを使うか迷ったときは、寸志・薄謝・御礼・謝礼の表書きの使い分けを参照してください。
- 大阪府教育委員会「綱紀保持Q&A」令和3年3月(2026-10-20、Q5・Q7・Q8の本文を再確認) https://www.pref.osaka.lg.jp/o180010/kyoikusomu/koki/qanda.html
- 山梨県教育委員会の通知「教職員の服務規律の確保等について(通知)」(教義第4109号、令和3年12月14日)の1(3)(4)の本文で確認(2026-10-25確認) https://www.pref.yamanashi.jp/documents/102885/r031214-2.pdf